鈴木酒造店
秋田県 大仙市
320余年の歴史を受け継ぐ酒処秋田の蔵元
鈴木酒造店は、日本で最も歴史のある酒蔵の一つであり、秋田県を代表する清酒醸造所の一つです。2020年には、鈴木酒造店の建物7棟が「国の登録有形文化財」に指定されました。1689年に鈴木松右衛門によって創業され、現在は第十九代目に受け継がれています。かつて秋田藩主・佐竹公が清酒を口にした際、「秀でて良し」と激賞され、「ひでよし」の酒名を賜り、嘉永元年には藩の御用酒を賜りました。そして現在までその名を受け継いでいます。300年以上前の創業者から、現当主である第十九代目・鈴木直樹社長に至るまで、鈴木酒造店は「地域に根ざし、自然を敬う」という精神を守り、伝統的な製法を大切にしながら酒造りを続けています。
江戸時代には秋田藩主より「秀でて良し」と激賞された老舗酒造
伝承によると、秋田藩主の佐竹公は藩内の清酒をすべて味わった末に、鈴木酒造店の清酒こそ最上の逸品だと認めたといわれています。
三世紀以上にわたり、鈴木酒造 店は「秀よし」の名のもと、最高水準の清酒造りを追求し、伝統と革新を融合させた酒造りの理念を貫いてきました。その結果、数々の賞を受賞し、国際的な名声を博しています。
世代を超え、卓越した酒を造り続けられる理由とは
その答えは、厳格な原料選定にあります。鈴木酒造店が使用する酒米は品質が極めて高く、精米歩合も一般的な基準を大きく上回っています。これにより、口当たりが滑らかで、余韻が長く続く清酒が生み出されています。
また、秋田県産の酒米にこだわることで、清酒に奥深く素朴な味わいを与え、料理との相性を引き立てます。
そして、清酒の名匠・石沢繁昌氏の技術指導と情熱によって、鈴木酒造店の清酒は数々のコンテストで際立った存在となり、その卓越した品質を世界に示し続けています。