ウルフバーン蒸溜所
スコットランド ケイスネス郡(ハイランド州)
スコットランドのケイスネス郡サーソー町にある、スコッチウイスキー蒸溜所
ウルフバーン蒸溜所のシングルモルトウイスキーは、伝統的な製法で蒸留・醸造され、職人の手作業にこだわり、数々の国際的な賞を受賞しています。その歴史は19世紀初頭にさかのぼります。当時としては大規模な蒸留所であり、数十年にわたって成功を収めていましたが、1850年代に突如生産を停止しました。その後、1世紀以上にわたる沈黙を経て、2013年に再びウイスキーの生産を再開しました。
今から約200年前の1821年に誕生した旧ウルフバーン蒸溜所
ウィリアム・スミス氏によって、ケイスネス州サーソーに誕生した旧ウルフバーン蒸留所はスミス家の数世代にわたる誇りであり、彼らは19世紀半ばにこれを大規模で商業的に成功した企業へと発展させました。蒸溜所は1850年代に生産を停止したと考えられていますが、詳細については諸説あります。
栄光と謎に満ちた旧ウルフバーン蒸溜所
旧ウルフバーン蒸留所が操業を停止した理由は今なお不明で、その歴史の詳細は謎に包まれていますが、1826年におよそ125,000リットルのウイスキーを生産していた記録が税申告書に残されており、当時ケイスネス地区で最大の蒸留所として名を馳せていたことがわかっています。写真や遺構はほとんど残されていないものの、1872年発行の最初のオードナンス・サーベイ地図にも、旧ウルフバーン蒸溜所は「廃墟」としてその姿を残しており、その偉大な歴史の痕跡は今なお語り継がれています。